左手の指

                                           平成16年12月2日

                                                     ノー

 

左手の親指をケガして、1ヶ月になりますが

まだ、違和感があり機能が回復しません。

歳ですネー

 

会社で仕事する分には、なんら不自由はないのですが

出張して、現場に出ると、老体とはいっても重たいものを持たねばならなかったり、

力をいれなければならず、これには不自由しています。

 

指といえば、子供のときに同じく左手の人差し指をケガして、その後、

こまったことがありました。

 

10歳ぐらいのとき、友達といたずらしていて、どんくさい私は

左手の人差し指、第二関節あたりを切りました。

友達の手前もあり、強がって、

手ぬぐいでしばり、止血し、痛いのをこらえました。

 

事情が、事情で親にも言えず、隠し通し

病院にも行きませんでした。

 

若かったのか傷はすぐなおり、なにごともなかったようです。

ところが人差し指は第1関節が曲がらなくなりました。

筋を切ってしまったようです。

 

その後、大学を受験することになり

入学要綱の中に、五体健全な日本男児であること、両手足、全指の機能に支障がないこと。

という条項があり、悩みました。

 

何事も相談にのってくれていた叔父さんに相談したところ

「右手の人差し指であったら、銃の引き金が引けないので日本男児として不合格となる。

左手なら大丈夫  自信をもって行って来い。」

叔父さんは、軍人あがりの当時は警察畑の方でしたから、

現在では通用しないような激励のしかたで送り出してくれました。

 

学校では、学科試験の合格者に対して

2次試験(身体検査)が課せられ、一定の条件を満たさないと

合格できません。

 

私には、心配な問題がありました。

前述の左手の人差し指第1関節が曲がらないことです。

 

いよいよ、五体健全、両手足、全指の機能確認が始まります。

受験生5人1組で教室に入り、服を脱ぎます。全裸になります。スッポンポンです。

とても恥ずかしい状況で、5人の試験官の前に立ち

両手を横水平に広げ (手で前を隠せないように) 片足で立って

そのまま、腰をかがめます。右足、左足と順におこないます。

 

次に、両手を前に突き出して、指を広げ、「1.2.3.4.5」と

数をかぞえながら指を折り曲げてゆきます。

また、つづいて開いてゆきます。

ここで、両手5指が機能しているか見るわけです。

中には小指の先がない人もいたでしょう。でも機能していれば合格のようです。

 

「28番、 もう一度 ゆっくり指を曲げてみなさい。」

「ドッキ」 としましたが、人差し指が曲がらないことは、見つからなかったようです。

 

次に、一人ずつ小部屋につれてゆかれ、日本男児であることの

確認がおこなわれます。恥ずかしくて文章にできませんが

試験官がちん○んキン○を手にとって撫でつ、握りつ、詳細にチェックします。

次に後ろ向きになり、前屈姿勢となって、おし○の穴を開けて詳細に見られます。

 

恥ずかしいのと、屈辱感でいっぱいでした。

受験生は入学したい一心で、誰一人クレームをつける人はいません。

これって、セクハラになりません?

 

こんな、非人道的なことを 今はやっていないと思いますが、

当時は (戦後17年も経っていたのに) こんなこと平気でやっていたんですね。

 

今では、日本男児の枠がとりはらわれ、女子学生もたくさんいますから

継続していたら、試験官の希望者が殺到するでしょう。

そして、世界中から笑いものにされるでしょう。

 

この試験官の先生とは今も親交があり、パーティなんかで、ご一緒しますが

とてもお元気で、大声で、

「 おまえ等、いくら偉そうにしていても、入学前に

おまえ等の前も後も 詳細に見せてもらったからな ! 」

そそくさと、先生のまえから消えてゆくのでした。

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