Jazz   ノー

平成17年4月

Jazzのウンチクについて語ろうと言うのではありません。

 

私が、Jazzとめぐり会ったのは中学生のときです。

それまで、西部劇映画の影響で、

カントリー & ウエスタンが好きでした。

 

当時、真空管のアンプを自作していましたので、

大阪の日本橋によく通い、小使いをはたいてドーナツ盤を買っていました。

ちょうど、ステレオの出始めで、LPのステレオサウンドに

感激したころです。

 

カントリーが必然的にデキシーランドJazzに移行し、

Fire House Five + 2 なんかを良く聞きました。

 


Kenny Clarke &
Mils Davis

 

それから、高校に進みクラブ活動に専念しましたので、しばらくは

離れています。

 

大学に入ってからは、遊ぶことと酒をおぼえ

下手なハワイヤンバンドを結成し、三宮の飲み屋に招かれては

演奏もそこそこに飲み浸ったものです。

 

結婚してJR西宮駅の正面に居を構えました。

彼女は嫁入り道具に、ちんけなレコードプレヤー

(レコードプレヤーとアンプが一体となり、小さなスピーカーの付いたもの)

と数十枚のLPを持ってきたのです。

 

彼女は Jazzファンで 当時は希少な Blue Note の

モノラルレーベルなんかもありました。

ソニー ロリンズ とか デキシター ゴードン が多かったように

覚えています。

彼女の影響を受け、Jazzが耳に心地よく入ってきたのです。

 

レコードはすごいのですが、アンプとスピーカーがおそまつです。

そこで、自宅から昔自作した真空管式のアンプ一式と

大きなスピーカーボックスを2台、狭い新婚家庭に持ち込みました。

 

この大迫力のサウンドには彼女も満足です。

隣、近所に気を使いながら楽しみました。

 


Billie Holiday by K.Tsuda

 

時はながれ、真空管がへたり、代品の入手も困難となりました。

また、修理するにも仕事が忙しく思うように行きません。

当時、彼女は働いていましたから、会社の生協で

ボーナスのとき買ってくれることとなり、

 

生協出入りの業者にカタログと見積もりをもらってきて

私に、相談です。

カタログだけでは判断できないので、メーカから技術資料を取り寄せました。

 

「おまえの選んだものは、低音が不足で、高域の伸びもない。

ところが、俺が選んだのは、低音、中音、高音と独立しており

低域はあくまで低く、高域は高い。

人間の聞き取れる限界以上に再生している。

また、全域フラットで、Jazzにもクラッシックにも向いている。

どうせ聞くのなら良い音で聞きたいじゃない。

何回も買い換えるわけに行かないから、良い物を買おう。」

 

彼女が考えていた予算の一桁上を選んでいましたから

猛烈な反対がありました。

何とか説き伏せて買ってもらったのですが、

おかげで、彼女はローン地獄にはまり込み

その後、数年の間、働かざるを得なったのです。

 

当時の我が家では、セミプロ級のシステムが揃い

遊びにきた友人たちもビックリの自慢できるサウンドとなりました。

 


TVの上では、いつも サラ が歌っています。

 

また、我が家では、トイレを改造して照明点灯とともにJazzが

流れるようにしています。カーステレオを改造して作ったものですが

密閉された狭い空間ながら、すばらしい音響です。

毎月、音源を入れ替えるのが私の仕事なんです。

 

朝は、目覚まし代わりにセットした

CDラジカセから サッチモ が ハロードリー

で起こしてくれます。

 

このように我が家では、Jazzに浸っています。


 

音楽もSP盤からLPとなり

メタルテープ、カセットテープをへて、

CD,MDに変遷しました。

今や,デジタル信号となってインターネット上を飛び交っています。

将来はどのような変貌を遂げることでしょう。

 

この文章を書きながらも同じパソコン上で、

バックグラウンドにマイルスが流れています。

おわり

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